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うましことだま ごあいさつ

 

こんにちは、うましことだまへようこそ。


  
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星のかずほどあるブログの中からこの小説を見つけてくださったあなた、ありがとうございます。どうぞお楽しみください。感想でもツッコミでもなんでも、よろしければぜひコメントくださいませ。ちなみにペンネームはなんたもんだかと読みます。山形弁でどんなもんでしょうかという意味です。なんたもんだかー?
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いよいよ

 ずいぶんご無沙汰してしまいました。
もしかして、呆れながら待ってくださったあなた、本当にありがとうございます。そしてまことにまことにごめんなさい。
 ようやく新しい章にとりかかります。

 この機会に現在までの章立てを改め、
トギホニギホの子供時代を第一部、端耶編を第二部とし、
過去記事は、新設したHPに収納することにいたしました。
 ブログでは、第三部、主人公たちのロマンス編から、新たに始めます。
 
 ロマンスは苦手というより、初めて書く分野なのでどうなることかわかりませんが、まじめにサクサクと進めていくつもりですので、どうか気長に寛い心でお付き合いください。

HP  れんげ堤と古の森

 帰還

 1 対岸へ

入り組んだ半島の先端と小さな島々の間を抜けると、広々とした外海が開けた。西から追い風が吹きはじめ、朝霧が晴れた。太陽は今生まれたてのような姿を海面に映し、光の帯が手招くように舟に向かって伸びている。

とろりとした緑だった海の色が、透明な青みを増し、遠くは底深い群青に輝きだした。
 
「親父、今日は、うねりが大きいぞ。」
 声変わり途中の少年が、後ろもむかずに叫ぶ。目の前の波のように極まりなく声音が揺れる。
「この間の嵐のなごりだ。前の島に向けてまっすぐ漕げ。」
 よく通る塩辛声が息子の背に飛ぶ。外海を渡るには心もとないような小さな刳り船である。
艫にいて舟を操る白髪交じりの船頭と舳先に立つ少年は、真黒く日に焼けた身体を気持ちよく海風にさらしている。
 真ん中に、客が一人、ふなべりに手をかけてうずくまっている。ほんのり赤みを帯びた指先の他は、しなやかな被衣とすべらかななめし皮で身体のすべてを包んでいる。
 衣がむくむくと動き、客は起き上がった。被衣を払い落とし、長袖を脱ぎ、靴を脱ぎ、下着の胸紐までもくつろげて、外気を入れた。
 まだ年若い、舟長の息子といくつも違わないだろう青年だ。いくぶん火照った顔が風を受けてひきしまる。肌は飽くまで白く、つややかで真っ直ぐな髪を頭の上でまとめている。
 
 「客人、気持ちは悪くないか?」
船頭が訊いた。
切れ長の厳しい瞳の色がほっと緩むと、目が糸のように細まり、たちまちひとなつっこい笑顔になる。
「これが外海か。広々として風が気持ちいい。南を指すといったが、汝(なれ)らの土地は南にあるのか?」 
「いいや、いま見えている島の先にわしらの島がある。そこから岸伝いの海の流れに乗って、東へ向かう。」
「吾のとおい祖先の地は大陸の南、大いなる流れのほとりにある。吾はそこに行って見たかった。」
「いつか行く機会もあるだろう。今は、わしらのムラへ帰らねばならん。」


 半島の港の異様な賑わいに行きあい、祖のムラの一行は、半島から島々へ、島々から半島へと人々を運んだ。慌ただしく便船を求める人々から、かつて目にしたこともないような財物を手に入れ、さらに多くのものを蓄えようと勇み立っていた。

 だが、一行の長イワクスの息子トギホが、俄かにムラに帰ると言い出した。どうしても帰らねばならぬとトギホは父を説き伏せ、まだ働くと言う仲間たちと別れた。
 小舟をもとめ半島をでようというその朝、二人は琢という若者を拾った。彼は、共にいた髭の男と別れて舟に乗った。男は怪我をおって旅に出られる状態ではなく、一緒にいると言う少年を強いて発たせた。男はこの少年のために数多くの品を舟に積み込ませたが、賊に襲われ殆どを投げ捨てた。
 
 ムラに帰ると決めたわけを、トギホはこうあかした。 
「ニギホが呼んだんだ。」
「ニギホとは?」
「俺の双子の姉だ。別れてからもう三年にもなる。ニギホの声が聞こえたんだ。早く、早く帰って来いって。」
「側にいない人間の声が聞こえるのか?」
「客人は聞いたことがないのかい?」
「吾はたくさんの人を支えにし、犠牲にして生き延びた。行方の知れぬ者、吾のために命を落とした者もいる。幼い子供のころに別れた母に、幾たびも心で呼びかけたが答えはなかった。吾を懐の鳥のようにいたわり育ててくれた乳母は、生きておればずっと吾を探していよう。だが、吾にはなにひとつ聞こえない。もしも隔たった者の声が聞こえるなら、聞いてみたい。」
「仲間たちも気のせいだろうって、本気にしなかった。でも、俺は聞いたんだ。」
「わしにも、ニギホの声は聞こえないが、双子には、不思議なつながりがあるようだ。こいつの顔を見ていると、ニギホが難儀な目に合っているような気になってな。いったんムラへ帰って様子を確かめることにしたんだ。」
「ニギホはめったに泣き言を言わないんだ。二人はそっくりだってよく言われたけど、俺みたいにうろたえて大騒ぎしたりしない。俺を呼んだのは、よっぽど大変なことが起こっているからだよ。」
「大切な姉妹なんだな。」
「ニギホと俺は、双葉の片割れだ。どんなに遠くにいても同じ根で繋がっているんだ。」
 もうすぐだよ、ほんの一息だ。きっと救けるから、待ってて。
トギホは目を閉じてニギホに語りかける。
「遠いのか?」
「まともに、櫂で漕ぐだけなら半月だが、天候に恵まれ、流れに乗れば、四、五日で着く。ニギホが呼んでいるなら、海の神も助けてくれるに違いない。」
「ムラとはどんなところなのだ。農民の集落のようなところか?」
「そうだな、人の数では似たようなものだろう。が、田はなく、畑も少ない。人々は山、川、海の恵みで生きている。」
「山人の部落のようなものか。あれらは、土地を耕さず、一所に長く住まぬらしいが?」
「ああ、夏と冬で山奥とふもとを行ったり来たりする人もいるよ。」
「ま、行けばわかる。」

 この二人は、自分らの土地へ帰るのだ。琢は、故地を持つ二人を一瞬うらやましく思った。
 吾は、国を離れる。もう二度と戻ってはこられない。故国も身分もなくなった。寄る辺もなく流れ流れる落ち葉のような境涯だ。だがしかし、決して軽いものではない。命を落としたひとたちの望みを自分は背負っている。

2 外海

2 外海
 すぐ真下の水の色がすっと深くなった。何か、大きな生き物が舟の下をかすめて行った。一つ、二つ、さらにたくさんの魚影が、銀色の鱗をひらめかせて通り過ぎる。
 イワクスが琢を振り返る。
「客人よ、気分が悪くないなら、舟をこいでみないか?生憎櫂は二本しかないが、三人でかわるがわる櫂を持てば、早く進むというものだ。」
「やってみよう。礼物もなくした身であれば、なんでも言いつけてくれ。」
「よし、いい心意気だ。」
 外海は初めてだが、櫂はいちおう使ったことがある。琢は気軽に引き受けた。
「……?水が重い。流れがあるようだ。」
「ほう、よく分かったな。わしらは海の流れを横切ろうとしているんだ。このぎらぎらした鱗の魚たちは、その流れに乗って泳いでいる。そのまま乗っていくと、思わぬところに行ってしまう。上手に横切ると次には逆の流れに出あう。それに乗ると何もせずとも北へ運んでくれる。目の前の小島を目当てに進め。」
 
 イワクスはそれ以上教えることもせず、船底から道具を取り出した。飛ぶように泳ぐ魚を釣り上げようと言うのだ。
「今日は俺の番だぞ。」
 トギホが口を尖らせる。
「まあ、今日は特別だ。手間はとらないからやらせてみろ。」
 言いも終わらぬうちに、一匹が針にかかった。大きい。イワクスの足元からへそのあたりまである。流れを横切るまでの短い時間に、イワクスは五尾釣り上げた。島の近づく間にそれを料理してしまう。
 塩水であらっただけの生の身である。親子は、内臓を取り除いた身をそれぞれ携行している小さな石のナイフで切りながら口に入れる。
琢は、海の魚を食べるという経験は少ない。まして生魚を口にしたことなど一度もない。どうしていいかわからず、ぼんやりしていた。
「甘い!生き返るよ。」
 トギホが、この上ない笑顔を向ける。
「あれ、客人、食べないのか?ああ、酔ってしまったのか。」
「いや、気分は悪くない。ただ、驚いて。」
 イワクスは強いて進めようとしなかったが、トギホは強引に琢の口に切り身を押し込んだ。
「どうだ、うまいだろう?」
琢は、思わず吐き出しそうになり、こらえて飲み下した。とろりとした口当たりと甘みを感じた。後味は意外にさっぱりしていて、口に残らない。
 困惑の下から、美味におどろく表情が現れると、トギホはあきれるほど無遠慮に笑い、さらに生の魚を押し込んだ。 
「ともかく、明日も海の恵みがあるとは限らない、たらふく詰め込んでおけ。」
イワクスは、客を息子と同じようにあしらっている。
 
 対岸の島のほんの小さな浜で、一夜を過ごした。この島の山頂からは、祖の島々の姿が見えるという。が、山には上らず、翌朝日の出を見ながら舟を出した。見渡す限りの水平線だ。

 どこまでも澄みきった鮮やかな夜明けだった。が、日が登りきると、まるで夏の盛りのような生暖かい風が吹き始めた。
 イワクスは視界いっぱいに近づいた小島の突端をにらんでいる。切り立った岬の崖の上で海鳥たちが危機を警告するように鳴き騒いでいる。
 ときおり、強風が渦巻き、いくつもの層をなす雲が、それぞれ違う速度で飛び違う。日がかげり、いきなり夕刻のように暗くなった。
 海面が白く波立つ。水平線のあたりで垂れこめた雲が雨の幕となって落ちるのが見える。
 目の前の島の周囲はぐるりと高い崖、人の上陸を拒んでいる。
「陸に上がる場所がない。」
トギホが叫ぶ。
 「岬の裏側に入り浜があるはずだ。回り込むぞ。」
嵐を抱いた雲は、海をなめるような低い位置から盛り上がるように膨らみ、舟の後ろに覆いかぶさるように広がってきている。
「客人、舟縁にしっかりつかまってろ。」
 言われるまでもなく、琢にはもう身動きが取れない。激しく入れ替わる海面と空の光景に、這いつくばっているのが精いっぱいだ。
 そそり立つ断崖の突端を回り込む。反対側の岸も切り立った壁だ。その真下をこぎ進める。追いかけてきた黒雲が、今度は眼前に迫る。今にも崩れて豪雨になりそうだ。雲に突っ込むような格好になった。するどい横風は崖上で唸り、砕ける波は複雑に舟を翻弄する。
 「急げ。嵐に追いつかれるまえに内海に逃げ込め。」
 「おうさ、嵐の神を出し抜いてやる。」
 トギホは、息を切らしながらさらに手を速めた。風は渦を巻き始め、海から崖に吹き上げ、陸から海に吹き降ろす。前方の雲は絶えず電光を発している。岸を噛む波音。それを消し去る雷鳴。大粒の雨が海を叩いた。舟にも容赦なく降りこんでくる。
 いきなり、すぐ近くの波頭に稲光が突き刺さった。カツーンと岩を割るような衝撃音が耳を奪う。呆然として息を呑んだ直後、
「あはははははは、恐ろしかった。あははは、」
トギホがけたたましく笑い出した。
 笑い声がおさまらないうちに、雨足は海面を白くたたき、たちまち視界をふさいだ。トギホは狂ったように櫂を回す。イワクスは水面をにらんで右左に舟を操る。 
「アカを汲め。」
 船底に水が溜まっていく。しかし、トギホの耳には入いらない。耳に入ったところで、櫂を離すことはできそうにない。琢は伸ばした足に届きそうな水桶にいざり寄ろうと身じろぎをした。とたんに横波が来てふなべりにしがみつく。

「危ない、客人。動くな。」
 数瞬後、イワクスの言葉が耳に届いた。

3 沖の小島


3 沖の小島
イワクスは漕ぐ手をトギホにまかせ、片手で危うく櫂を操り片手で水を汲みだす。
 張り出した岩場に沿って曲がると、急に崖がとぎれ、入り江にもなっていない、ほんの小さな平場が現れた。この島でただ一か所、舟を泊めることのできる浜である。
 激しい雨のなか、舟を陸に上げ、海べりの藪に逃げ込んだ。木の生えたあたりから急な斜面となっている。太い大木の真下は乾いていて、温もりさえ残っている。トギホはどっと倒れ込み、そのまま目を閉じたと思うとはやくも寝息を立てている。
琢は、盛り上がった木の根にもたれかかった。こめかみや首筋が強く脈打っている。
イワクスは手足をのばし、ゆっくりと指をほぐしている。
激しい雨が俄かの川を作り、木々の間を流れて行く。

 琢がふっとめざめたとき、嵐はおさまり、静かな雨に変わっていた。
 雨音に人声が混じっている。
イワクスとトギホも身を起こした。

「舟だ。舟があるぞ。」
 どうやらそう言って叫んでいる。
 男たちが歓声をあげて舟に走り寄る。女や子供も飛び出してきた。
歌うような言葉はイワクスの故郷の南の海人の発音に似ている。しかし人々の姿と物腰は海の民のものではない。美しく染めたしなやかな布をたっぷりと使い、全身を包み込んだなりは、絶壁の島におそろしく似合わない。
高い文明を誇る内陸の民の、その中でも豊かな人々のようであった。

 祖の言葉を知ると言う若い女との、かたことのやりとりで訊きだしたのは、かれらは西の大陸の住人であることと、この前の嵐でこの島に流れついたこと、舟を失ったことだ。

 大陸は荒天と戦乱に乱れ、土地を追われた人々は、海に乗り出した。運任せの漂流で、新天地をめざす。運よく陸にたどりつくものはほんのわずかだろう。ここに生き残っているのは女子供もいれて十数人。
 水も食料もとぼしく、この島では暮らしていけない。晴れていればこの先に緑の陸が横たわっているのが見える。渡りたい。彼らは食いつくようにイワクスの舟に手を伸ばす。

 彼らの言を繋げていくと、この島に漂着したとき、舟はちゃんとあった。だが、彼らが上陸して休んでいる間に、雇い入れたフナビトたちと一緒に消えてしまったのだ。
「どうやら、置き去りにされたようだな。気の毒だが、命はとられなかったのだから運があったのだろう。」  
「きっと舟荷が目当てだったんだ。あの様子では相当な財物を積んでいただろうから。」
 嵐に会わなければ無事にどこかの島にたどりつき、舟乗りたちも善良に役目を果たし終えたかもしれない。嵐の神は、心をもゆさぶり弄ぶ。

 「捨てておくわけにはいくまい。」
イワクスは、すべての人を渡すことを考える。
「この舟では六人が限度だ。二人で漕いで何回も往復することになる。こちらから向こうは目に見えているが、向こうからこの島は見えないだろう。対岸にこの島を案内できるものがおればよいが。」
「俺たちも急いているんだ。初めに何人か乗せていったら、あとの算段は自分らでするだろう。」
 トギホは、早口にまくしたてる。
「こんなところでぐずぐずしていては、時期を失ってしまう。もうまもなく北風の季節になる。舟を出せなくなるぞ。」
「舟長どの、祖の島まではどれほど時がかかるのか?」
琢はトギホの焦りに頷きながらひょいと気をそらすようにイワクスを見た。
「天気に恵まれてうまく漕げば一日で行けるだろう。が、こちらに戻るのは、おおかた楽ではない。」
「対岸の人々の助けを借りるのは良い手かもしれぬ。この人々と対岸に住む人々とのつながりができる。どのような暮らしを立てるにしろ、土地の住人との関わりは後々の助けになる。」
「ほう、そうだな。そういうこともあるか。」
 この若者は、まったく苦労を知らぬような顔をしているが、嫌な気も起こさずすんなりと言うことを聞かせてしまう不思議な物言いができる。イワクスは、琢の柔和な表情に、思いがけず老練さを感じる。
「よし、ともかく渡してみよう。その後のことは対岸に渡ってからだ。」
 
 翌朝、日の出前に舟をだした。空には半月が残り、朝の波はもう一度眠れと歌うように穏やかだ。
 遭難した者たちの中から、まず三人が島を出た。この集団の頭だったものの一人で、白髪と白髯の仙人のような老人と、その配下の中年男、祖の島々の言葉が多少わかる若い女だ。

4 海の民

4 海の民

 舟が出ると、髯の老人は琢の顔をしげしげとみつめ、ふっと息を吐いた。
 そのうち呪文のような言葉を糸のように繰り出した。琢には理解できることをちゃんとわかっているというように、力ある目が琢に語りかける。琢は初め無関心を装っていたが、そのうちうるさくなったか、ぷいっと顔をそむけた。老人はくっくと笑い出した。
 忙しく櫂を動かしながら、トギホは不思議に思って琢に尋ねる。
「何を話しているんだ?」
「今の吾には関わりのないことだ。」
 半島から西に繋がる大陸の中央、文明と兵力で周囲を圧倒している大国の言葉である。この時代、その周辺の国々の支配者、豪族や王族は、高貴な人々の共通語としてその言葉を習得していた。
 そのうち、老人は己のことを語りだしたようだ。彼らは南の稲作の民であった。そこでヒジリとよばれ、稲つくりを先導していたと、老人はいう。土地で一番の物知りであり、彼の合図で、沼を浄め、牛を追い、種を撒く。王のもとには彼のようなヒジリが何人も仕え、国を治めていたという。
 南の地というのは、遠い祖先の地ではないか、彼の習い覚えた遠祖の言い伝えを知っているのではないか?琢はちらりと老人に目をやった。
 
 イワクスは女に問うた。
「おまえは、どこで祖の言葉をおぼえたのか?」
「わたし、おやがみの、しまの、こども。ちいさい、しまに、いた。」
 女は、やせこけているが、なぜか頬だけはふっくらとしている。膚は浅黒く、おでこが突きでて、目は丸く大きい。故郷の母をなんとなく思いださせる顔立ちだった。
 彼女が幼いときに、家族は故郷の島を出て大陸に流れ着いた。あちこち流浪するうち、家族を失ったらしい。その後、異民の婢として使われていたが、祖の言葉を多少知っているために、一行に加えられたという。
 イワクスは自身が故郷を離れたときのことを思いだした。彼の父は島の長との争いに敗れた。父と息子は掟によって島を追われ、あてどない旅に出た。
この女の身の上にもイワクスと似たようなことがあったのだろうか。
 だが、イワクスの父は、母と娘たちは島に残して来た。イワクスの島の掟では、生死を定めぬ旅に女を連れていってはならぬのだ。

 この娘の父親は、家族を引き連れて海に出たのか。島によっては違った掟があるのかもしれない。
 しかし、この娘の家族は新天地を求めて自ら故郷を飛び出したということもある。祖の領域の南方のさらに南の島々では、そのようにして見も知らぬ多くの島々に乗り出していくという。イワクスの故郷にたどりついた人も確かにいて、イワクスはその本人から話を聞いたこともあった。

 陸の人間が思い及ばぬ気風が島の人間にはある。彼らの魂の半分は海で作られるのだ。

 5 我らの船


5 我らの船

 舟は、ぐんぐんと対岸にちかづいた。山並みは、山頂のほうから黄ばみ、早くも紅葉が始まっている。が、ぐいと突き出した岬は旺盛な緑が、海になだれ落ちんばかりにはびこり膨らんでいる。端から滑るように湾にはいる。
 
 入り組んだ大きな湾内には、小さな岬と入浜がいくつもあった。大きな舟を上げるだけの奥行きもないそれらをやり過ごし、奥まった壺の底のような浜にたどりついた。まだ、夕方までには間がある時刻だ。葦の張り出す水際には、海鳥たちがやかましく鳴きかわし、彼らの舟を跳んでよけてはすぐに着水する。遠浅の浜に、大きな川が流れ込んでいる。

その川口、丈高い葦の茂みに分け入るようにして、大陸の、舳先の反りあがった大きな船がもやってある。帆柱は折れているが、形は美しく保たれており、白く塗られたふなべりに赤く大きく描かれた文様は、鮮やかに輝いていた。巨大な鳥が翼をたたんで休んでいるようにも見える。
 老人が手を振り上げて叫んだ。
「あの舟ぞ。あれこそ我らの舟ぞ。」
若い女も興奮してイワクスたちに頷いた。
「接ぎ船だ。すごいな。きれいに浮いている。」
 長さ十尋もある大きな接ぎ船だ。

 なんという幸先のよさよ、と、漕ぎ寄せる。一番乗りとばかり、トギホが身軽く船べりを飛び越えた。
「うわっ、なんだこれは?」
声よりはやく、この浜の住人らしい男たちがばらばら走って来た。
「何者だ。何をしている?」
「親父、水だ。船底に魚が泳いでいる。」
「これは我らの舟ぞ。返してもらおう。」
 三つの言葉がほぼ同時に吐き出された。
 男たちの後ろから、大きな男がのしのしと歩いて来る。この浜の長らしい、一人だけ袖のある上着を羽織っている。
「わしは、これを預かっておる。勝手に手を触れてはならぬ。」
祖のムラムラの言葉だ。
イワクスは今までのいきさつを手短に話した。
「これに乗って来たやつらは、目印の杭を壊し、仕掛けの網をずたずたに破った。やつらがこの浜をもとどおりにするまで、これを預かっているのだ。」
「しかし、驚いたな。舟底に穴が開いても、きれいに形を保っている。こんなのは初めてみたぞ。素晴らしく丈夫な接ぎ船だ。」
 トギホはしきりに感心している。
 「川でも海でも、巨大な接ぎ船が目の前でバラバラになるのを、何度も見て来たからなあ。本当は小さな刳り舟の何倍も丈夫でなければならない筈だが、大抵はひとたびどこかが狂うとあっというまにばらばらになってしまう。」
 イワクスは舟底をしさいに見ようとのぞきこむ。浜の長が、手を広げて止めた。
「この船に手を触れてはならん。」
「だが、この老人らが本当の持ち主だ。」
「急にやってきて、何を言うか。」
「それより、沖の島にはまだたくさんの人が取り残されている。何艘か、舟を出してもらえまいか。」
イワクスが頼むと、
「出せる舟はみな出払っている。帰って来るまで待つがよい。」
「いつ帰って来るのだ?」
「わからない。」
 とりつくしまがない。
 船は修理しないのか、と、聞くと、ここにはこんな接ぎ船を修理する船匠はいない、と答える。
「このままおいておけば、波によって大破するかもしれない。わしは大船の修理もできる。わしの手でなおせるものかどうか、見せて貰えないか?」
イワクスは持ちかける。浜の長はそれも断った。
 大陸の老人はいう。土民の言うことなどいちいち聞かずともよい。わしらが正当な持ち主であるのだから、それを分からせる、と。カタコトの女を介しての、老人と浜人の会話は、なかなか伝わりあわず、かみ合わぬ。互いに苛立つばかりの掛け合いに、やはりイワクスが仲立ちをすることになる。
 「こんな面倒につきあってはいられない、早くムラへ帰らなくては。」
トギホは焦る。何度もニギホの声を耳の中で聞き、その顔が目の前にちらつく。ここでぐずぐずするなら、歩いても出発する、と父に迫る。この時代、陸路はほとんど道なき道である。海岸伝いに人里から人里を縫って行ければいいが、大部分は獣の領分、深い森や高い山を手探りで歩くことになる。

老人は舟の周りを何度もめぐり、ため息をついた。船を取り戻したとしても、ちゃんと底を見なければ、修理できるかどうかわからない。
「ともかく。」
イワクスは浜の長に持ちかける。
「このままにしておいて横波をくえば、あとかたもなく壊れてしまう。せっかくの預かりものだろう。台無しになる前に陸揚げせねば。」
浜の長は首をひねる。船を台無しにしたくはないが、うかつに話しに乗って横からさらわれるようなことになるのではないか、と疑っているのだ。

 琢は老人の耳元によって、大陸王族の言葉で話しかけた。
「ヒジリどの、あの舟を買い戻されてはいかがか。」
「そもそも自分のものを買うと言うのか。」
「浜の長は、フナビトとの約束など信じてはいない。奴らが置いて行った船は自分の物と思っている。しかし、浜の者は修理も操船もできない。ここに置いておいても宝の持ち腐れというものだ。彼は財貨を見せれば必ず動く。財貨は、船を壊さずに保管してくれた礼と思って渡せばよいのではないか?」
 
  数日の後、ぴったりと穴を埋めた船が島に向かった。最小限の修理で、帆柱はあきらめての出航だ。
 翌日、島の人々を乗せて二十人を超す一行が船出した。

第二章 荒野 1 吹き溜まり

第三部 第二章 荒野
1 吹き溜まり
 日の出のころはすばらしい上天気だった。が、沖の小島を出て濃い島影から出たあたりで霧が立ち込め、ものの影がまったく見えなくなった。島の周りは海流が北にながれ、そのすぐ脇に逆行する細い流れがある。
 こんな時は同じ海域をぐるぐるまわるようなことになりかねない。しかし、人は動かなくても舟は海流に流されている。
 霧は濃く薄く流れ、ようやく晴れると太陽は海に落ちようとしていた。前方にあるはずの、のっぺりと細長い陸地はどこにもみえない。
 波はまったりと穏やかなのに、翌日もまた霧にまかれ、船は彷徨い続けた。
 霧の中であたりは真っ暗になり、時経て薄明るくなり、また暗くなった。ようやく、海の色が青みを帯び、その向こうに大きな陸の姿が見えた。人々は歓声をあげた。やがて拭ったように空は晴れ、雲のようだった陸の形がはっきりと緑の山々となってせりあがって来た。日は傾き、空は黄色身を帯びている。
 男たちは懸命に漕ぎ進み、日のあるうちに上陸した。長々と開けた砂浜と、灌木の林、その先に黒々とした森が遠く低い山並みのあたりまで続いている。イワクスもトギホもここがどのあたりか見当がつかなかった。風は冷たく、最初に上陸した浜からはずいぶん北によっているようだ。
 
 藪のなかから覗いている人影がある。イワクスが呼びかけると、さっと隠れてしまった。琢はふと気づいて、端耶の言葉をかけてみた。かなりの人数が息をひそめている気配がある。若い女が大陸南部の言葉で話しかけると、なにやら声が返って来た。
 斧のようなものをもった大男を先頭に、数人が出て来た。その主らしい男はヒジリ老ほどたっぷりではないが、似たような衣服をまとっている。
 夕日を反射する斧の刃が目を射る。磨かれた刃は、この祖の地ではまず見ることのない赤みを帯びた金属である。
「ほう、人狩り斧を正面に打ち立てている。南の部族にのこる古い習俗だ。われらと遠からぬ由緒のある人々かもしれぬ。」
 ヒジリ老は、たっぷりした長袖を胸の前で合わせ、笛のように高く響く声で呼びかけた。
 彼らは斧を横に捧げ、挨拶を返した。
「人狩り斧ってなんだ?」
トギホは琢に小声できいた。
「王の支配に従わぬ外の民の首を刈り取る道具だ。そうして刈り取った人の首は神の捧げものにする。いにしえの西の大国の王朝ではたいそう盛んな儀式だったらしい。」
「人を刈り取るって?どうしてそんなことを。」
「神々が、人の首を欲しがるからだ。」
「恐ろしい神々だな。」
「恐ろしいからこそ、効験が大きい。」
琢はふわりと笑う。
「俺たちの土地には人の首を欲しがる神々なんかいない。そんな儀式はいらない。」
 トギホは激しく首を横に振った。
「吾の故郷の神々も豊かで穏やかな神々だった。行いを正し、勤勉に働くことをなによりお喜びになると教えられた。吾はいつも国の神に加護を祈っていたが、霊験などないようなものだ。」


 大陸から来た人々は、この浜にとどまることになった。同じ言葉が通じる人々が住んでいることが何より心強かったのだ。
 イワクスとトギホは、祖のムラをめざして、さらに北を目指した。
 琢はイワクスたちについていくことにした。ヒジリ老からはここにとどまるよう強く勧められたが、いまなお身分がものを言う小さな社会である。自分の出自を訪ねられたり、あれこれ憶測されるのは煩わしかった。イワクスとトギホには大陸での身分は無意味だった。彼らは帰途にある旅人で、琢はその客人、それだけのことだった。

2 祖の地


2 祖の地 
 この浜のもとの住人のものであったのだろう、置き捨てられた小舟を補修して三人は船出した。

 次に泊まった浜で祖の言葉を話す人に出あった。
この三年というもの、生り物も海の恵みも乏しく弱り果てている、と、この浜の住人はいった。沖の獲物を土産にさしだし、乏しいながら山の生り物と交換して旅を急ぐ。

 その次の浜では、さらに困窮がひどかった。人々は寒さに向かうというのに、布子も満足につけていない。人々はあちこちに散り、浜に残ったのは半分になってしまったという。
 大船が横倒しになってうち捨てられている浜もあった。この船に乗っていた人々はどこに行ったのか、近くには誰もいなかった。

 日が高く上り、霧が晴れた。陸を見失わないよう岸近くをゆっくり漕ぎ進めていた舟は、ぐいぐい沖にでた。水平線の果てに、ぽつりと見覚えのある山の頂が見えて来た。うっすらと雪をかぶったアケの峰だ。
 「帰って来た。いよいよ祖のムラだ。」
 イワクスがアケの峰を指差した。うねりに見え隠れするほんの小さな点が、次第に大きくなるのを、イワクスはじっと見つめ続ける。旅が終わるのだ。
 トギホはじっとうつむいてニギホを呼ぶ。ほんのわずか唇が動く。ニギホの気配が確かに濃くなっている。だが、とぎれとぎれな声は意味をなさず、何かを訴えるようなまなざしが何度も何度も目のうらに浮かび上がる。
 いくつもの岬と、浜を横目に漕ぎ進む。明けの峰は、ぐいぐい大きくなり、長くすそをひいてそびえている。手前に伸びる低い山の連なりは黄ばみ、眼のさめるように鮮やかな紅葉が、滝のように海にしなだれていた。

 浜には漁の掛け小屋や網が並んでいるはずだが、人々の声もなく、波の高鳴りだけが絶え間なく響いていた。
 砂丘の後ろ側、ススキや柳の茂る斜面に粗末な草屋根が二軒並んでいる。冬支度なのだろう、家の前に茅の束が積んである。
 声をかけると、中からはじかれたように若い女が飛び出して来た。

「トギホ、本物のトギホなの?イワクスおじさんも。」
 ミツハだった。
「どうしてもっと早く帰ってこなかったの?かわいそうにニギホは……。」
「ニギホは祖のムラにいるんだろう?」
「わからない。あたしムラで騒動が起こってから、ずっとよそにいたんだもの。食べるものがなくて、あちこち歩き回った。でも兄さんたちと一緒だったから、なんとか生きて来られたの。あの子は、おじさんたちが帰ってくるのを待つっていって、ムラに残った。」

 彼らが旅をしている間に祖のムラでおこった事件は、想像もできないことだった。あれほど豊かだった恵みがぱったりと絶え、ババサマが館を追われるなどどうして考えられようか。
 祖の地はわずかの間に見る影もなくさびれてしまった。今頃、この浜は鮭を目当ての人々で活気にあふれている筈だった。それ以外の季節だって、海辺の幸を獲る人々が常にいた。
 他の浜辺も,川筋の出ムラも,孫ムラも,野も山も,恵みは枯れ、長く一所にいられないのだという。

「あちこち歩き回るうちに父さんと母さんは動けなくなった。兄さんとわたしは何日も歩き回って食べ物を探したけど、そのあたりで獲れる物は取りつくしてしまった。場所を移る時が来たの。とうさんと母さんは、もう動こうとしなかった。兄さんたちがおぶって行こうとしたのを、首を振って断った。」
わずかの食べ物とともにその場に置いて来たと、ミツハは泣いた。

その後も、ほかの集団と行き合うたびに、人数が減っているらしい。そのぶん、食べ物を見つけやすくなった、とミツハの兄はいう。

3  葎


 3 葎

 祖のムラはいったいどうなっているのだろう。気がせいて、夜も休まず川を遡った。
 ニギホの声は聞こえなくなった。きっと生きている、と、トギホは確信している。胸を締め付ける焦慮こそが、ニギホの生存の証だ。黙々と、交代もせずに櫂を動かし続ける。月が沈み、日の出までのかなりの間も、小さな灯り一つで漕ぎ進めた。

 川は、やたらに曲がりくねっている。昔はもっと真っ直ぐだった、とトギホは感じる。刈り手のいない萱群は旺盛に張りだし、あちこちに倒木が横たわって、流れを妨げている。小さな灯りでも、その荒れのすさまじさが見える。岸から垂れ下がる枝にさまたげられ、かろうじて舟一艘が通り抜けられる幅の場所もあった。

 やがて、うっすらと空が白みかけるころ祖のムラについた。
 物見やぐらは崩れ落ちて高さが半分ほどになっていた。広場を取り囲んでいたたくさんの家々は、ほとんど跡形もないか、ぐずぐずに崩れていた。イワクスの家も、トシダミの家もきれいに消えている。娘組の小屋もない。茶色い踏み分け道があちこちに通じていた広場は、枯れかかった葎の茂みになっている。
 正面奥のババサマの館は半ば壊れ、傾いた大屋根は今にも地面にずり落ちそうになっている。だが、住む人がいるらしく、細い丸太を何本も差し込んで支えにしていた。
 
 見知った顔ではなかった。以前からムラにいた人々はとうにムラを捨ててどこかに行ったのだ、と館の住人は言った。寒さに向かおうというこの時期に、獣の皮も布もまとわず、木の皮や枯草を巻きつけている。もうどこかへさすらい出る気力もない人々が、ここに取り残されていた。

 身体を建物に預けるようにして佇んでいる人たちは、ひだるさに力が出ない様子だ。一様に年寄りじみているが、実際の年頃はわからない。
「吾は、国では小柄であったが、この地の人は吾よりずっと背が低いように見える。人の頭を見下ろすのは不思議な感じだ。」
「そういえばあっちじゃ、みんな背が高くて、じゃまくさかった。」
「食べ物のせいなのか?」
「背が低いのは昔からだ。こんな風に食べ物に困っているなんて、思ってもみなかった。俺がムラを出るまで、このムラはどこよりも豊かで、暮らしは穏やかだったんだ。」
 イワクスが、ため息を吐きだした。
「本当に祖の神々はいなくなってしまったんだ。あのころは夢だったのか、これが夢なのか?」
「何を言っているんだ、親父。ニギホはここでずっと待っているんだ。」

 だが、ここにニギホの消息を知っている者はいなかった。

 ババサマは、山の岩屋にいるらしい。ときたま、かなりの年よりオバサマがムラに姿を現すという。
「岩屋の場所は?」
「わからない。ここにいる者は誰も知らない。」

 祖のムラの神々は消え去った。若い者たちは身軽に出て行った。うまく立ち回って蓄えこんだ大人が、しばらくの間ここで威勢を張っていた。それも長くは持たなかった。
 ようやく季節が元のように流れ、花が咲き、渡り鳥も戻ってきたこの春、居残った人々の間に疫病が流行った。たくさんの人が命を落とした。

 疫病でムラが全滅しかかったとき、年老いたオバサマと若い娘が薬草と水を運んできて、しばらく手当にあたっていたらしい。杖にしがみつくようにようやく立っている老人がいう。
 親を亡くした子供を懸命に手当てしていた時、年かさの男から身寄りのない者を生かしてどうなるのだ、といわれ、娘は治りかかった子供を置いて姿を消した。
 その子供もいつの間にかいなくなった。

「おおかた、ヒトザルめに連れていかれたのだろうよ。」
老人は、森の方をあごで示した。
「ヒトザル?」
「人と同じ顔をしたおそろしい大猿だ。崖の向こうの森に住んでいて、ときどき出てきては、他人の獲物をかっさらっていく。」
「年を経て劫を積んだ猿は、化け物になる。やつは、人の言葉で子供を誘うというぞ。」
「本当は人ではないのか?」
「あれほど自由自在に木々を跳び渡る人間などいるものか。」
「いずれ、このムラに害をなすものだ。だが、化け物を捕えるほどの力のある男はもういない。わしらは襲われ、ようやく獲た山の恵みをさらわれるばかりだ。そうしてただ弱り果てていく。」

 その崖の向こうの森に、オバサマたちが恵みを採りに来ることがあるという。その方角に岩屋があるかもしれない。トギホと琢が探しにでることにした。
 イワクスはムラの人たちに聞くことがまだまだあった。

プロフィール

楠田文貴

Author:楠田文貴
生まれてこの方何をしても
波打ち際でアップアップの人生でした。
で、初めてUP(オイオイ)
波をこえてどこまで行けることやら……
 さて、物語の登場人物たちが
やけに幼いと感じたら、それが
作者の今現在です。
どうぞ寛容をもってお読みください。

初めての方へ
初めての方へ はじめまして、このブログを見つけて下さってありがとうございます。 このブログは第三章からになっています。ここから読んでも差し支えありませんが、以前のお話をお知りになりたい時は 第一章、第二章をホームページ 《れんげ畑と古の森》 に収録してありますので、そちらをご覧ください。 また、古い記事が上になっています。上から順に読み進めていただけます。 お楽しみいただけたら幸いです。 なにかお気づきのこと、ご感想などございましたら、お気軽にコメントをお寄せください。
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